為替レート変動の仕組み
なぜ為替レートは常に変動するのか?為替は、各国の通貨を取り扱う巨大なオークション市場と思っていただけると分かりやすいかと思います。
オークションの如く通貨の需要と供給のバランスによって常に変動し、資本の流れによって波を打つように上下しているのです。

為替のレートが変動する理由を決定付ける理由は多種多様で、この業界に精通している専門家のレポートなども見てもそれぞれ違った要因を挙げているのが現実です。
マーケットがあまりにも巨大すぎてぼんやりとした要因・ファクターをつかみにくいのかもしれませんが、私が思っている為替変動の要因を挙げてみましょう。
為替レート変動の大要因3つとは?
【要因1】経済指標・・・経済指標とは、GDP(国内総生産の伸び率)、失業率、物価上昇率、財政収支の赤字(黒字)率、経常収支の赤字・黒字額などの指標です。政府要人などの発言も大きく為替市場に関係してきます。とくに米国の経済指標は各国の通貨に多大な影響を与えます。米国景気が良くなれば、ドルは主要通貨に対して上昇し「円安」となる要因となります。
逆に米国景気が悪化する指標が発表されるとドルは日本円などの主要通貨に対し下落し、「円高」へと進みます。
【要因2】金利・・・一般的に低金利は嫌気されその国から資本が流出し為替レートの低下へとつながり、反対に高金利通貨は好感されその国へ資本が流入し為替レートの上昇へと向かいます。
【要因3】テクニカル要因・・・為替のプロディーラーや巨大な資金力を持つヘッジファンドなどは、過去の値動きをバーチャル的に分析することの出来るチャートで取引方針を決める場合も多くあります。実際に多くの投資家は、大きなイベントが無い場合にはチャートを分析してレートの未来予想をします。
この3つの要因以外にも、戦争やテロによるレートの変動、日本銀行が円買い介入など多岐にわたる要因が考えられます。
為替取引を始める人たちが口をそろえて「為替取引を始めてから、世界情勢に興味を持った」といいますが、これはとてもいいことだと思います。
各国のことに興味を抱き、政治、お金のことについて学び、それらの無数種の関連事項に関心を持つことで一歩ずつ確実に大人へと成長でき、また自分自身を磨く絶好のチャンスとなるのではないでしょうか。

